「ねずみ穴」六代目三遊亭圓生

ツッチー失踪事件がひと段落したと思えば今日は春の嵐。
真冬に戻ったみたいの天候だ。

これではツッチーと佐鳴湖も行けないと思っていたら、ヘアクラフトのマスターからメール。
「sunboyさん、ランチでもいかがですか?」
いいですね。早速二人で佐鳴湖の「飛行場」でランチ。
二人とも「オムライスセット」700円。
スープ・サラダ・オムライス・コーヒーが付いて700円。
納得のランチです。

しかしここでマスターから一言。
「sunboyさんに美味しいハンバーガーを食べさせたくて」

Johnny's JAWAIIAN BURGER(ジョニーズ ジャワイアン バーガー)
静岡県浜松市西区大久保町にある。
もうお腹がいっぱいなのに・・行ってみますか・・。

すみません。今日はデジカメ持ってなかったので・・ここからは文章のみのアップです。
つまらない人は閉じてくださいね。
今日は長くなります。

Johnny's JAWAIIAN BURGER(ジョニーズ ジャワイアン バーガー)の事は後日アップするとして・・
お店のすぐ奥に土蔵がある大きな屋敷がありました。
マスターいわく、昔の庄屋らしい。

土蔵の作りをマスターが話してくれた。
「土蔵には何故ひさしが無いのか知ってます・・? あれは火事があったとき、火がたまらないようにそういう作りになっているのですよ」

僕はその話しを聞く前に、落語の名作「ねずみ穴」が頭の中にありました。

そう、僕が落語の中でも本当に大好きな「ねずみ穴」

この話しを聞いたのは、NHKの深夜ラジオでした。
僕はこの噺は6代目三遊亭圓生の数ある人情噺の中でも一番好きな演目です。

六代目 三遊亭圓生集 (3) やかん / 五段目 / ねずみ穴
六代目 三遊亭圓生集 (3) やかん / 五段目 / ねずみ穴
クチコミを見る


時は江戸時代です・・。

竹次郎という男が江戸で大店を営んでいる兄のもとを訪ねる。
父親から譲られた遺産を飲む・打つ・買いで使い果たしてしまい、兄のところで働かせて欲しいとやってきたのでした。
ところが兄は自分で商売をした方がいいと勧め、その資金を貸してくれました。
竹次郎が店を後にし、もらった額を確かめてみると、何と三文しか入っていない。わずかな額で何が出来るんだ!!
こんな金!!と捨ててしまおうと思ったが・・。
たった一人の肉親からという悔しさをバネに、寝る間を惜しむように働きました。

朝や早くから豆腐を売り、昼は納豆売り、夜は夜鳴きそば・・夜中は泥棒の荷物持ち・・これは言いすぎですが血の出るおもいで働き続けました。

そうして十年後には深川蛤町に三戸前の蔵を持つ店の主人となりました。

そして風の強い日・・
兄から借りた三文を返しに兄の元へ向かいました。

当時江戸には火事が頻繁におこっていました。
竹次郎は番頭に火事が起こる前に、蔵のねずみ穴を塞ぐように命じ、借りた金を手に、久し振りに兄の店を訪ねました。

兄「おお竹次郎・・久しぶりだな。おれは聞いているよ。深川蛤町に三戸前の蔵を持つ店の主人なったそうじゃないか・・」
竹次郎「兄さん、借りたお金を返しにきました」
兄「おお、あの三文か・・お・・二両入っている。10年経つと三文が二両になる。
商売と言うものはそういうものだ・・。
竹次郎・・お前・・俺が憎いだろう・・?」
竹次郎「え・・いや・・そんな事は」
兄「いや隠さなくてもいい、お前は俺が憎かった。
・・あの時お前に商売の元で十両貸そうと思った。でもあの頃のお前はまだ、三道楽から抜け切っていなかった。
きっと十両の元手を使って遊んでしまう・・俺はそう思ったのだ。
だから三文しかやらなかった。でももしそれを十文に増やしたら、俺は百両でも貸していいと思っていた。
でもお前は俺のところには来なくて、自分の力で深川蛤町に三戸前の蔵を持つ店の主人になった。
お前はきっと俺の事を鬼だと思ってたはすだ。
でもその心があるからこそ、今のお前になったんだ。
竹次郎・・・本当にすまねえ・・」
深々と頭を下げる兄・・
「兄さん・・頭を上げてくれ・・。
わしはそんな事も気がつかないで・・。今のわしがあるのは兄さんのおかげだ。
こうやって商売できるし、嫁ももらって今は八つの娘もいるだ。
本当にありがとうございます・・」
兄「まあ・・今日はゆっくり飲もう」

そんなうちに・・風が強くなり
竹次郎「そろそろ心配なので帰ります」
兄「今日は泊まってけ・・何・・ねずみ穴??火事が心配・・
そんな事気にするな・・。もしお前の蔵が焼けたら俺の身代をみんなお前にくれてやる・・」

二人は酒を飲んで寝てしまう・・。

じゃーーん
半鐘が鳴る
兄「おい!竹次郎・・起きろ・・深川町で火事だぞ!!」
竹次郎「う〜ん・う〜ん・・え・火事!!」
竹次郎、急いで深川町へ・・。
一面火の海。
竹次郎「どうだ・・みんな無事か・・そうか、それは良かった。
うんそうか、皆蔵の中で大丈夫?そうか・・で、ねずみ穴は・・埋めたか?」
番頭「ねずみ穴・・あ・・しまった忘れた・・」
そんな言葉が終わる前にねずみ穴から火が入り三つの土蔵がすべて焼け落ちてしまいました。

またすべてを失った竹次郎・・娘を連れて兄の元へ。
兄「今回は大変だったな・・すべて焼けてしまったようだな」
竹次郎「全部焼けてしまいました・・。店の者も雇っていけません。
兄さん・・申し訳ありませんが・・商売の元・・お金を貸してくれませんか?」
兄「おうおう、分かっている。いくら欲しい??
一両か?二両もあれば足りるか?」
竹次郎「兄さん・・そんな金では今の家のものは食べていけませんし・・商売もできません・・・。
せめて五十両・・」
兄「何を寝ぼけた事を言ってるだ。前のお前だったら百両でも二百両でも貸してやるが・・今のお前は一文なしだ。そんな金は貸せねえ」
竹次郎「でも兄さん、あの時兄さんは、店が焼けたら身代をくれてやると言ったじゃないか!!」
兄「あれは俺が言ったじゃねえ。酒が言っただ!!」
竹次郎「兄さん・・あんたまるで鬼だ!!」
竹次郎が兄さんにつかみかかろうとすると・・娘が泣く・・・
竹次郎「泣くな・・喧嘩じゃねえ・・。いいか、これがたった一人の叔父さんの顔をしっか覚えておくんだ」
兄「帰れ!帰れ!二度と来るな!!」

娘と二人で途方に暮れていると・・
娘「おとっさん・・あたしがお金をこしらえるわ。
私を吉原に奉公に出しておくれ。少しだけど商売の元になるんだから。儲けてまた私がお女郎になる前に迎えに来て・・」
竹次郎「すまねえ・・すまねえ」
竹次郎・・娘を吉原に預けて、その金を持って吉原大門にかかる橋を渡っていきます。
日が暮れて・・西には真っ赤な夕焼け・・

竹次郎「すまねえ・・きっとすぐに迎えに行くから・・」
と・・その時「あぶねえ・・気をつけろ!!」」
どんとぶつかられ・・懐の金が・・
「あ!!金が!!」

竹次郎「もう駄目だ・・首をくくるしかない」
竹次郎は枝にひもをかけ、ぐっと・・

う〜んう〜ん
兄「うるせ〜な・・何唸ってるんだ・・寝られんぞ!!。おい起きろ!!」
竹次郎「おお・・ここは?あ・・兄さん??火事は??」
兄「何を言っているだ・・ここは俺のうちだ」
竹次郎「あ!!夢だ!夢だ!!」
泣き崩れる竹次郎・・。
兄「何々・・夢を見て俺が金を貸さない・・それで・・ねずみ穴・・??」
竹次郎「あまりにもねずみ穴が気になって・・」
兄「でも竹、火事の夢はさか誇ると言ってお前の身代はもっと栄えるぞ!!
夢は土蔵の疲れだ・・」

お後がよろしいようで・・・
※一両を現在の8〜10万円として換算すると、一文は約20円。
竹次郎が商売の元手として受け取った三文と言えば、わずか60円ということになる。最後までお付き合いいただいてありがとうございます。




2010年03月09日Comments(0)TrackBack(0)落語 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 

Copyright 2004-2007 Free Flight Inc., All rights reserved.