子別れ・・三遊亭円楽

今日は、国民文化祭のイベントで朝6時に起床。
明け方寒かったので、セーターを着込んで現場に・・。
午前中からぐんぐん気温が上がり汗ばむ陽気。
午後からTシャツの人に・・。
そんなデジカメをバックごと現場に忘れてきてしまった。

いろんな瞬間を撮ったのに・・残念。
後日アップ・・が最近ネタばかり増えてアップできない。


三遊亭円楽の訃報。
5代目園生の一番弟子だった円楽。
三遊亭一門が落語協会から脱会したのも、円楽の助言から・・などとのうわさがあるくらい、今の三遊亭では大きな力を持った落語家でした。

三遊亭・・読んで字のごとく三つの遊ぶと呼びます。
そう三道楽煩悩です。
「さんどらぼんのう」と読みます。

そう男子の道楽「飲む、打つ、買う」 ですね。
落語会の名門・三遊亭はそこから来ていると言われます。

僕は園生だ好きだったので、円楽の落語はあまり聴きませんでした。
でも、円楽の「子別れ」だけは違いました。
師匠、園生もしのぐほどの出来で、下げも円楽らしく、大工と第九(ベートーベン)に変えて落ちと言う少し芸術(クラッシック)が分からないと落ちも分からないと言う作品になっています。


子別れ・・これは人情落語の名作で、数多くの落語家がネタにしています。
しかし完全版は小一時間はかかると言われる大ネタです。

この話も三道楽煩悩の買う・・ご婦人の噺で、大工の熊五郎が隠居の葬式の帰りに「中(吉原)」に居続け(家に帰らない)してしまいます。
熊さんには女房も子供もいました。

しかし家庭を省みず、買うばかりをして女房にしかられて逆ギレをした熊さん、女房と離縁して吉原の女と所帯を持ちます。

「やはり野に置け・・蓮華草(れんげそう)」
綺麗な花は野にあってこそ綺麗、家に持ち帰ると枯れてしまう・・。
あれだけ好きだった吉原の女・・朝寝朝酒で夜は遊びにいってしまう。
結局、吉原の女には逃げられ・・熊さん、男やもめになってしまう。

そこでやっと自分の愚かさを気づいても、もう取り返しの付かない事になっている。
熊さん・・あれだけ好きだった女遊びも止め、酒も止めて大工仕事に精を出す。
もともと腕のいい職人・・。いつしか棟梁(とうりょう)と呼ばれるようになりました。
何年かの後・・ばったり町で息子と出会います。
小さかった息子も小学生。生意気盛り・・。
「お・・おお、亀(息子の名前)・・元気か?新しい父ちゃん・・好きになったか?」
「父ちゃんは・・お前だろ?」
「俺は先の父ちゃんだ・・。新しい・・父ちゃんだよ・・」
「そんなの・・いないやい」
「そ・・そうか・・、あ、あの・・その・・おっかさんは・・元気か・・?」
「うん、元気だよ・・会いにおいでよ」
「いや・・できねえ・・そんな事・・。父ちゃんはもう、おっかさんには会えないんだ・・」
「どうしてだい・・?」
「お前には分からないが・・大人の理由だよ・・」
・・・そんな親子のやり取り。
円楽は古典落語を現代風にアレンジして見事に作り上げていました。

笑わせながら泣かせる・・、泣かせながら笑わせる。
人情落語はあの「男はつらいよ」の原点ともなっています。

三遊亭円楽は、古典「子別れ」を見事にアレンジして、時が経った今でも名作として演じています。
「笑点」の司会者としてのイメージが強いですが、落語協会に一矢を向ける風雲児でもありました。
また素敵な落語家がいなくなりました。

さて、熊さんと亀はその後どうなったのか・・?
別れた女房とはどうなったのか?
「子別れ」は多くの落語家が演じています。
別名「子は鎹(かすがい)」とも言われます。
円楽のはCDになっているのだろうか?
僕は昔ラジオから録音したものがあります。

円楽の下げからこの噺を想像して下さい。

熊「お前とこうなったのも・・何かの運命だったのか・・!」
亀「運命・・?だから父ちゃんの仕事が第九(大工)なんだ・・」
いまどきこんな下げをする落語家はいません。

ご冥福をお祈りいたします。
 

2009年10月31日Comments(0)TrackBack(0)落語 | 天国への扉

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