さんどらぼんのう

落語の話です。

男として生まれたからには、さんどらぼんのうから逃れる事はできません。

三道楽煩悩と書いて「さんどらぼんのう」と読みます。

そう男子の道楽「飲む、打つ、買う」 ですね。
飲むは酒、打つは博打、買うはご婦人。

多分どれかの道楽に必ず溺れています。
しかもどれも突き詰めれば身を滅ぼすと言われ、仏様の言葉から来ているそうです。

酒・・これはやめられません。

ある男が禁酒のために誓いを立てたそうです。
「この一年酒は飲みません」
そんな誓いを立てた男に飲み会の誘いがあります。
「何!禁酒だ!!そりゃしょうがね〜な・・。一滴も飲めないの?駄目?
仏様に誓ったのならしょうがないな。
じゃあ、こうしよう。仏様に一年禁酒を二年にして、今日だけ飲ましてもらいなよ」
「そうだな、それなら禁酒を三年に延ばして、今年一年は毎日飲もう」


打つ、博打は場で朽ちると言うくらいに恐ろしいものです。
自分の家はおろか、女房まで博打の札にして打ったそうです。

そんな中で一番恐ろしいのは・・買う・・つまりご婦人だそうです。
新聞で社会面やワイドショーを賑わす事件は「買う」、ご婦人にからんだ事が多いようです。

下面女菩薩内心如夜叉・・。
難しい言葉ですが「げめんにょぼさつないしんにょやしゃ」と読みます。
ご婦人の顔は菩薩のように美しくやさしく見えるが、その心根は夜叉のように意地悪く恐ろしい。
おっとこれは僕が言ったのではなく、お釈迦様が言った言葉です。

そんな話の落語はたくさんあります。
買うは吉原廓話。
「品川心中」「明け鴉(からす)」「唐茄子屋政談」
落語の話ですが、男として生まれた身としては、身につまされる話です。

僕は園生の話もいいですが、古今亭志ん朝の一席がたまらなく好きです。

中でも「刀屋」(おせつ徳三郎)の話は身につまされます。
志ん朝・刀屋


「御店のお嬢さん”おせつ”さんの婿取りの婚礼が行われると聞いた”徳三郎”。
御店に奉公している時は、二人は将来を約束したいい仲であった。
あれだけ約束したのに婿を取るのかと思ったとたん、カーッとなって刀屋に飛び込む。
切れる刀を買って、無理心中をしようという心だ。
徳次郎の異様な気配を感じた刀屋の店主は・・刀ではなく別な方法があると教えました。
そして徳次郎、店を飛び出して深川町へ・・。
おせつはは親の決めた縁談が嫌で家を飛び出し、深川でばったり徳次郎と出会う。
そして二人は・・」
まるでシェークスピアの「ロミオとジュリエット」の様な落語。
果たして二人の運命やいかに・・・。

下面女菩薩内心如夜叉・・。
これはお釈迦様が女性は仏道修行の妨げとなることを言ったらしいです。
男の煩悩を戒めるためで、ご婦人を悪く言ったのではありません。

さんどらぼんのう・・。
どうも男は中々煩悩から逃れる事はできないらしい・・。

合掌。


2009年10月16日Comments(2)TrackBack(0)落語 | 日本

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この記事へのコメント

1. Posted by maykoh   2010年06月08日 10:57
下面女菩薩内心如夜叉の下面は外面でしょう。外面は女の姿をした菩薩のようだが、実は・・・。
2. Posted by sunboy   2010年06月08日 21:53
mayhohさん、コメントありがとうございます。
落語がお好きなのですか?
下面・・外面なのかもしれません。
実は・・の後が知りたいです・・(笑)
※笑いごとじゃないかも・・

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