富士には月見草がよく似合う(太宰治)/夏至には便座の灯を消して(sunboy)

今年は太宰治の生誕100周年の年らしい。
僕も中学の時読み漁った。
当時、実習できていた女性の先生に進められて読みました。
思春期の不安定な心と太宰は妙にマッチして傾倒していきました。
「太宰にかぶれたな?」これが僕たちの言葉でした。

最近はTSUTAYAのコミックで活字離れになっているので、大人の心情で太宰を読み返してみるのもいいかもしれません。

またあの頃と違った太宰に会えるかもしれない。

さて2009年6月21日は日本全国的に「父の日」であり夏至でもある。
北半球では一日の長さが最も長く、逆に南半球では一日の長さが最も短い日である。
何事にも表と裏がある。

そして21日はアクト「音楽散歩道」の200回記念コンサートという節目の日でもありました。

本日の記念すべき200回の出演バンドはブルーグラスの「HOT NOISE」でした!

200回記念


200回を記念して数々のイベントが開催されます。

詳しくはアクトのホームページで!

「HOT NOISE」相変わらず良かったです。
どうしてブルーグラスは郷愁の念に駆られるのでしょうか?
何かネイティブなものを感じます。

さて夏至です。二十四節気の一つにあたります。

夏至 今日と思ひつつ書を閉ぢにけり 高濱虚子
一年の中で一番昼間が長い日。でもそれは北半球。
南半球では逆に一番昼間が短い日になります。

暑さ寒さも彼岸まで・・これは春分や秋分の日を詠った言葉です。

今日は夏至 便座の憂い今何処 sunboy
これはsunboyさんが詠った名句です。
解説
今日はもう夏至だ。去年の冬至頃から便座のヒーターをONにしてこの日を迎えた。
寒い日には便座に座る時の冷たい感触に悩まされた。
でも今は便座ヒーターのおかげで、深酒してトイレに起きて便座に座っても穏やかに床に戻れる。
しかし夏至を迎えるとあの冷たい感触が気持ちよく、半年間お世話になった便座ーヒーターのスイッチを切る。
お尻から季節の移り変わりと人生の悲哀を感じます。
あ〜こうして人生はうつろいで行くんだな・・。

短い句に作者の生活観と人間にはどうしようもできない自然、時の流れが感じられます。※作者はヒーターを灯と詠っています

「元気で行こう!絶望するな!では失敬・・太宰治」

まだまだ知らない太宰が僕を待っている。

津軽 (新潮文庫)
著者:太宰 治
販売元:新潮社
発売日:1951-08
おすすめ度:5.0
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2009年06月21日Comments(0)TrackBack(0)EVENT | BOOK

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