昭和・・リターンズ(3)

そして僕は思春期・反抗期に入っていきました。

   水色の恋/天池真理(作詞/田上えり・作曲/田上みどり)

       さよならの言葉さえ 言えなかったの
        白雪姫みたいな 心しかないわたし
         遠く去っていく人に 涙だけが
       ひとしずく ひとしずく飛んで行くの


やんちゃだった子供の僕も、やがて郊外に引っ越しました。
父が持つ初めてのマイホームでした。

中心地からはるか離れた所にある団地でした。
下町で育った僕は、初めて転校生として田舎(失礼)の中学校に転校していくのです。

この郊外の中学校は、二つの小学校が通う中学校でした。
僕はこの中学校3年間で今の自分が出来上がったとも言える人生の黄金の3年間でした。

最初は辛らつにいじめにあいました。
当時は転校生と言うことでいじめがありました。
でもそれは今のいじめと違い、充分克服できました。と言うか、人生初めての試練にどうやって立ち向かっていくか・・そのことを学びました。

そして淡い恋もしていくのです。

そのころTVでは「時間ですよ」が大好きで、マドンナは天池真理でした。

下宿の2階の窓に腰掛けて、白いギターで「水色の恋」を真理ちゃんは歌っていました。
これは思春期のにきび面の僕にはかなり刺激的でした。

恋するってこんなこと・・・

僕は天池真理のプロマイドを生徒手帳に入れていました。

プロマイドって分かりますよね。
当時レコード店に行くと100円位でプロマイド(スターの写真)が変えました。
読んでいる雑誌は「月刊・明星」「月刊・平凡」です。

侮る無かれ、この二つの雑誌には歌本が付録でついていました。
これが僕の音楽人生の原点と言ってもいいのです。
たった数10ページの歌本には、歌謡曲やこれから出会う洋楽、卓郎や陽水などが歌詞・ギターコード付きで掲載していました。

でもこれらはまだ先のことです。

思春期の入り口は天池真理でした。

レコード買いました。
当時まだカセットデッキが無く、小さなプレーヤーで真理ちゃんを聞きました。

      あの人にさよならを言わなかったの
        さよならはお別れの言葉だから
         あなたの姿あなたの声は
         いつまでも私の思い出に


心がすっぱくなる淡い初恋。
振り返れば、どれが初恋か分かりません。

小学生で一緒に帰ったあの娘。
実習で来ていた、学生の先生。
異性に目覚めた中学の時、初めて失恋と言う切ない2文字を知りました。

2階で歌う真理ちゃんはまさに僕にとってシンデレラだったのです。

ボイラーマンで働くケンちゃん(マチャアキ)の様に憧れの初恋の人とダブらせてTVを見ていました。

しかしながら「時間ですよ」は秀逸なTVでした。

出演者も豪華なら、下町の人情・・しかも毎回女風呂の裸が出て・・!
当時ゴールデンに女性の裸が出ることは考えられませんでした。

TVの中で歌を歌うそれが主題歌になるというのも、もしかしたら「時間ですよ」がはじめてかもしれません。

そして時が流れ、真理ちゃんも僕も歳をとりましたが、あの白いギターを抱えて歌っていた真理ちゃんはと淡い初恋は、いつまでたっても変わらないのです。



2009年02月19日Comments(2)TrackBack(0)昭和 | MUSIC

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by chucky   2009年02月23日 20:59
何時も懐かしい話ネタで楽しく読ませてもらってます。そう、自分達の子供の頃は中途半端に物が無くていい時代でしたよね。あの頃、ハンバーガーとピザとビフテキつ〜物がどんな物なのか分からずテレビで観たアメリカの家庭でナイフとフォークでビフテキを食べているのを観て、親に無理言って食べに連れて行ってもらった事もあったな〜。ハンバーガーは、初めて食べたのがドライブインの自動販売機の物でレンジで温められた箱に紙に包まれたハンバーガーだった。分からなかったのはピザだった、父親に聞いたら向こうの(外国)お好み焼きだ!と言われて妙に納得して、16の時彼女の家で食べさせてもらった事が初めてのピザだった。その美味さに感激した事をよく覚えている。昨日も友達と飲みながら話たんだけどヤッパリ80年代が最高だった。
と、思った事ガ〜っと勝手に書かせてもらいました
。すいませんでした。
2. Posted by sunboy   2009年02月23日 23:39
chuckyさん、コメントありがとうございます。
黄金の80年代ですね・・。
この頃は音楽は洋楽も邦楽もすごい時代ですね。
でも独り立ちした暮らしは貧しかった・・。
ディスコでフィーバーなんて時代もこの頃ですか。
昭和の蝋燭が最後の輝きを放っていた時代です。
もちろんアップします。
その前に、鴨江観音のお彼岸のくだりをエントリーしないと・・・。
シックスティーンの彼女とどうなったか・・?
今度、ゆっくりお店で聞かせていただきます(笑)
○っぽで、カラスと一緒にあの頃の話をしましょう。髪の毛はすっかり茶髪になってしまいました。
この先、冠婚葬祭が控えている為、色戻しお願いします・・・。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 

Copyright 2004-2007 Free Flight Inc., All rights reserved.