ソウル一人旅・・(7)

人は、何故一人になりたがるのだろう・・。

そして一人になった時に、何故人恋しくなるのだろう・・。

なにか矛盾を感じるが・・、それは簡単に説明が付く。

オギャーと生まれる時、そして死んでいく時は一人だ・・。
だから、人は一人になることに慣れている。
しかし、動物は生きるために一人では生きられない。
生きるために・・一人ではいられないのだ。
そんなDNAが人間にも間違いなくある・・。


最近は、人は一人で生きていると言う錯覚から、悲しい出来事や、悲しい環境など多く生まれている。

この国、いやこの先地球は・・どんな未来を迎えるのだろうか・・。

ネクストジェネレーションに明るい未来を・・という言葉も・・どこかむなしい・・。

今回の一人旅で、韓国を選んだのが、まずアジア・・近い。
そして、同じ民族でありながら二つの祖国を持つこの世界でただひとつの民族・・。
前回のソウルの旅で、統一展望台から眺めた、北の風景も心に残りました。

でも、サウナで裸になって座っていて「暑い」と口に出さないと、国が違うとと認識できないと言うこと。
これは、中国でも同じでした。

今度の旅は祖国日本を離れて、一人になりたい・・。
同じ民族では駄目です。
自分が、本当に一人になりたい時は、近場のアジアだと思っていました・・。

中国と違い韓国は、まず一人旅でも言葉に困りません。
日本人の観光客も多いのです。
そして治安がいい・・。これが決めてでした。

日本のしがらみを、少しの間忘れての一人旅。
そして何よりもソウルは、数十年前の活気ある日本の姿が肌で感じられます。

もちろんいいことばかりではありません。
上海でも思ったことですが、日本人としての国民性の違いが肌で感じられました。
もちろん、どちらが良いかと言うことではなく・・、民族の違いもすごく感じられました。

そして今回は観光やツアーではなく、ソウルの文化を肌で感じたい旅でした。
ツアーで回る所は、どこもそうですが、観光客用として決まっています。
浜松の人が鰻を食べないのと・・同じ原理です。

多少のリスク(危険)はありますが、旅の楽しさは一人になること。
自由であること・・。
そんな事を教えられたのが、親友Tでした。

彼とは、タイの旅で「地球の歩き方」を肌で教えられました。
多分、彼がいなかったら、旅は旅行になっていたことでしょう。

そして忘れてはいけない、サウナ仲間のおじきと大政です。

彼らとは、オホーツクとソウルの珍道中をしました。
この経験がなければ、上海やソウルに一人旅なんて・・多分無理でした。

だから今回の旅は、すべて自分で決めて、自分で話、歩き・・笑い・・泣く・・。
そんな二度と無い・・旅になりました・・。


さて、そんな旅ももう終わりの時が近づいてきていました。
ソウルは、食べもののすべてと言ってもいいほど、赤い色・・唐辛子の味付けがしてありました。
そして、ソウルではフレンチやイタリアンや寿司などは、ホテルでしか食べられない・・と言われてきました。
でも江南(カンナム)エリアでは、六本木と変わらない風景が見られるそうですが・・。
明洞では、空き家になった回転すしの店が多く見られました。

今回の旅の終わりは、ソウル市民の市場(シジャン)です。

タクシーから降りたその名前も分からない市場は・・まさにソウルフルでした。

ソウル一人旅27

平日の昼間なのに、この人の多さは何だ・・。

そして道端真ん中で・・多くの屋台が繰り出している。
得体の知れないものが・・並んでいる。
紫色になった・・腸詰・・だろうか・・。その隣には豚の顔がそのまま置いてある。

ソウル一人旅28

屋台の中には、これぞソウルのオモニと思うほどのおばさんが忙しそうにしている。
そして、屋台の前の縁台にはサラリーマンやおじちゃん・おばちゃんが座り・・多分マッコリル(韓国風どぶろく)を飲んでいる。
紫の小瓶は、焼酎だろう・・。

屋台は電気が通っていなくて、ガスだけだからビールは無い。
夜はアーケードの照明だけだろう。

ほとんどの屋台が満席だったが、込み合っている山手線の席確保の様に、少しのスペースに腰を割り入れて座った。

カウンターには、トイレットペーパーが置いてある。
これはタイや上海でもそうだった様に、乾いたお絞りなのだ・・。
おばちゃんが、これを食べろ食べろ・・と言ってくる。言葉が分からないので、うなずくと紫の腸詰をスライスしたのと豚の耳のスライス・・そしておでんが並ぶ・・。

ソウル一人旅

写真で見ると分からないが、結構ボリュームがある。

ここは水も少ないから、箸は割り箸、コップも紙コップだ。

僕が日本人と分かったら、しきりにあれ食えこれ食えと進める。
酒も飲め・飲め・・と進めてくるが、ぼくはマッコリがどうしても飲めないので、横にある凍ったペットボトルに入った水を飲む。

しかし、この腸詰と豚の耳は・・食べれなかった・・。
後で、サウナのソウルの達人から聞いたのだが、この紫の腸詰は、スンデと言って、豚の腸に豚の血やもち米や他の材料混ぜて作った庶民の食べ物らしい・・。

おでんは、とても美味しく完食しました。
オモニがトッポギを食べろ食べろと(ハングル語)で言うので、周りの人を真似て、手づかみで食べる。
美味いが辛い・・。辛いが美味い・・。
CASS BEERが無いのが悔しい・・。
ヒーヒー言いながらペットボトルの水をお代わりしていると、その凍ったペットボトルに、オモニがカメのなかから柄杓で水を汲み、ペットボトルに注ぎ足している。
ここは、水道が通っていないのだ・・。

少し心配になる・・。心配だが・・口の中はヒーヒー・・。
屋台には、事前にペットボトル持込が安全なスタイルだろう・・。

いや、今回でソウルのエントリーは終わりにしようと思いましたが・・
もう少し書きたくなってきた。

感動のチヂミの話もこれからだ・・。

なので、もう一回・・残業していいですか・・?(POWDERの市川さんのお決まりのセリフです)

そうそう、一人旅になると人恋しくなりますね・・なんて話は・・明日エントリーするか分かりませんが・・
次回の心だ〜!!(これも久しぶり)

2007年05月26日Comments(0)TrackBack(0)Asia 

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